こんにゃくの栽培
こんにゃく芋(いも)は、ジャガイモと同じように種芋から増やしますが、ジャガイモと違って2〜3年必要です。
まず、春に種いもを植えると新しいいもができ、そこから地下茎が伸び、秋には生子(木子:きご)というこんにゃく芋(いも)の赤ちゃんができます。この生子を収穫・貯蔵し、次の春に植え付け(1年生: 約15g)、秋に収穫したものを2年生(約100g)、さらに次の春に2年生を植え付け、秋に収穫したものを3年生(約600g)、次の春に3年生を植え付け、秋に収穫したものを4年生(約2〜3kg)と言います。
生子(1年生)〜2年生では5〜10倍に、2年生〜3年生では5〜8倍に、3年生〜4年生では4〜7倍に成長します。通常は3年生または4年生のいもを秋に出荷します。
こんにゃく芋(いも)は低温に弱く、腐りやすいため、収穫から植付けまでの保管が難しい作物です。
こんにゃく芋(いも)の安定した栽培法が確立されたのは、昭和30 年頃です。こんにゃく芋(いも)は、葉にキズがついただけで病気になってしまうほど、デリケートな植物ですので、強い日光・風・干ばつ、水はけの悪い場所ではうまく育ちません。
こんにゃく芋(いも)は、年平均気温が13度以上必要なため、寒冷地での栽培は難しく、東北南部が北限となっています。収穫した種芋は、畑で半日日干ししてから風通しの良い日陰で乾燥させます。冬の間は、風通しの良いところで5度以下にならないように貯蔵します。
こんにゃくの生育
3月
こんにゃくの畑の土作りが始まります。
畑をならした所です。耕しながらきれいに整地して植え付けの準備をします。
4月
綺麗に耕されて、元肥を散布したばかりの畑です。
これから、2週間後くらいから植え付けが始まります。
5月
一つ一つ間隔をあけて丁寧に種玉を植えていきます。
植えつける時に玉の向きに注意しながら植えていきます。
(芽の窪みに水がたまらないよう斜めに植えます。)
一緒に撒いた大麦(緑肥)は夏頃には枯れて、肥料の役目をしたり、 土の中で水分を保持したり、土が固くなるのを防ぐような役割をします。
植えつけたあとに土をかけた状態です。
6月
2年物のこんにゃくがやっと芽を出した状態です。6月始めです。
2年物のこんにゃくを5月に植え、同年6月末の状況です。
この畑は大麦の代わりにワラをしいてあります。
3年物のこんにゃくを年5月に植え、同年6月末の状況です。
7月
3年物のこんにゃく。
だいぶうっそうとしてきました。
0〜40cm位でしょうか。
これから益々たくましく育っていきます。
8月
だいぶ大きくなりました。
茎の成長はだいたいこのくらいまでです。
今はまだ芋自体は大きく成長していません。 9月〜晩秋に向けて、土の中の芋自体が 成長していきます。
9月
順調に育ってる状況です。
病気になってしまい、全滅に近い状態の畑です。
こんにゃくは非常に病気に弱いので、ちょっとでも病気が入るとすぐに広がってこのように全滅状態になってしまいます。
10月
いよいよ気温が下がってくるとこんにゃく芋の成長が終わります。
こんにゃくの樹は自然に枯れていきます。 ほとんどが枯れてなくなると、こんにゃく芋を掘り始めます。
11月
茎・葉が枯れ、いよいよ収穫です。 野球のボール大の物から子供の頭大の物まで大きさは様々。 通常はこの後、精粉業者に買い取られます。
ぜいたく庵では毎年11月〜翌年2月頃まで、こんにゃく芋(いも)(生芋)の販売もしております。
>> 栽培用種芋の販売はこちら(毎年3月〜5月頃限定)